慶次を読む 年表
南海にかかる虹!琉球の章
異国からの刺客、カルロスあらわる
海の子、与次郎の見せた男の意地
一人の女のために。カルロスとの戦い
命がけの上陸、利沙との運命の出会い

手(テイ)の使い手、千利休の息子与四郎は、母の死を利休に伝えるために京都へとやってきたが、そこで目にしたのは切腹した利休の変わり果てた姿であった。キリスト教徒たちの不穏な企みを感じていた与四郎は、イスパニアの軍人カルロスとの決闘に至り、命を落とす。死に際、利休に見せるつもりだった娘の画を慶次に渡し、息子に自分の死を伝えるように懇願した。

奉行所を取り締まる石田正澄に会うために堺を訪れた慶次は、与四郎の息子、与次郎と出会う。「海の民」として誇り高く生きる与次郎と共に海に出た慶次は船上にて父、与四郎の死を与次郎に伝える。悲しみにむせぶ与次郎だったが、カルロス率いる南蛮船の攻撃に対し、船長として、そして琉球の海賊としての意地を見せるべく、応戦を決意する。

カルロスは、与四郎の娘であり与次郎の姉である利沙に惚れ込んでいた。同じく慶次も、与四郎から渡された画に描かれた利沙の姿に惚れ込み、利沙に会うため琉球へと向かうことを決める。その結果、二人は果たし合いとなり、慶次はカルロスを死の直前にまで追いやるが、利沙に会ったのち本当の勝負をしようとカルロスを海に放った。

カルロスとの戦いを終え、琉球へ向かう慶次たちを嵐が襲う。船は大破し沈没。慶次は命からがら琉球近くの孤島に流れつくが、意識を失うほどに傷ついていた。そこに現れたのが利沙である。慶次は一時的に視力を失うものの、利沙の心のこもった手当のおかげで全快。利沙も慶次の自由でおおらかな性格に次第に惹かれていく。

花の慶次とは
登場人物
年表
名セリフ集
名場面集

(C)隆慶一郎・原哲夫・麻生未央/NSP 1990, 株式会社コアミックス